マニキュアを使って描かれた美しいファッションスケッチ
- 2016/8/31
- アート

マニキュアは、もはや手足の爪に塗るだけのものではありません。
ArtclaytionのChan Clayreneさんはオートクチュールのガウンを描く際のインクとして、キラキラしたものやマット調のマニキュアを使用しています。
このデザインの発想は彼女自身の創造的な想像力によるだけではなく、ドルチェ&ガッバーナやヴァレンティノ、ラルフ&ルッソなどの高級ブランドにも触発されているようです。
真っ白な紙に溶け込むぼやけた輪郭がなんとも夢のようでありながら、一方でマニキュアの生き生きとした色合いのおかげで大胆な色使いになっていますね。
そしてこの素晴らしい『ブルーム効果』。彼女のファッショナブルなイラストは、紙から飛び散るように描かれた花や実物の花によってこういった効果が与えられているのでしょう。
Chanさんは、自身のアートワークで「マニキュアは私の大好きな化粧品の一つなんです。あのツヤツヤした輝きを愛しています。」と語っています。
しかし、いくら自分が好きでやっている描画方法とは言え、水彩絵の具の代わりにマニキュアを使うというのはそう簡単な事ではありませんよね…。
彼女自身は「水を使うのが難しいけれど、とても楽しいです!」と述べています。
「自分のたった一筆のミスで、自分の作品を壊すことが出来てしまう。だからこそ、作品が完成して自分がイメージしていた通りの物を作ることが出来たときは、夢が叶ったような気持ちになります。この芸術の旅を通じて、夢を見ること、インスピレーションを受け取ること、誰かにインスピレーションを与えることが私のモチベーションに繋がっています。」
マニキュアは爪に使うための製品だからといって、その他の用途や芸術作品を作るために使う事が出来ないわけではありません。彼女は人々に、「挑戦し続ける」事を思い出させてくれますね。
この型破りなアーティスト・Chanさんの作品は、オートクチュール紙人形コレクションのために依頼されました。彼女の最新作はInstagramで見る事が出来ます。