思わず涙した実話 母からもらった小さなポチ袋
- 2016/6/29
- 暮らし
ある日母が体調を崩して入院した。
そしてお見舞いに行ったら母から小さなポチ袋をもらった。
「母さんに何かあったら、それを開けなさい」と
言われポケットにしまったまま忘れていた。
それからしばらくして母は亡くなった。
末期の癌だった。
葬式の帰り道、私はそのポチ袋のことを思い出し
袋を開けてみた。
すると、その中には私が幼い頃母親の誕生日にあげた
「なんでも一つねがいごとがかなうおまもり」
と幼い私の字で書かれた一枚の紙が入っていた。
そんなことはとうの昔に忘れていた。
「なぜ母は今頃これを俺に。。」と思い、ふと裏を見てみると
「幸せになりなさい」とかすれた文字が書かれていた。
お葬式でも一切涙の出なかった私はそれを見て泣き崩れた。